五月八日のオフ会レポート
西の国から 〜07秋 カオス〜

ライン

 


 さてこの五月八日、さる2007年11月23日から25日にかけて行われた「2007 空想都市オフ in 大阪 ポロリもあるよ(内臓的な意味で」に参加させていただいたわけですが、記憶の薄れないうちにその顛末を記してみんとす、というわけでオフレポなんぞ書いてみようかと思います。
 なお仕事の都合上私のが参加したのは23日の夜からでしたので、そこからのレポになります。23日の昼間に空想都市メンバーが何をやらかしたかは他の方のレポ参照ということで一つ、はい。

 23日 夜

 その日の仕事を片付け、午後五時四十分の新幹線に飛び乗った私は一路大阪へ。途中幹事のchonさんやSHI-Fさんと連絡を取り合いつつ、そして新幹線大爆破的なこともなく無事八時二十分新大阪到着と相成りました。そこから地下鉄で梅田まで約十分。改札を抜けたところですでに一部酒が入っていた空想都市メンバーと合流することができました。
 なぜかデンプシーロールなヤギさんを横目に幹事のお二人に挨拶。この時点で顔と名前が一致したのは他にクマさんと大臣閣下、そして紅一点のアリアさんのみ。他の方はまだ謎の人達です。
 合流後は地下鉄で一駅。徒歩五分でお宿に到着です。ホテルの前で皆さんに自己紹介していただき、それぞれの素性が判明。とりあえずきくらさんとは約束通りクロスカウンターで互いに出会いを喜び合いました。しかしきくらさんの意外とまともな大人っぷりにお兄さんはびっくりです。
 チェックイン後はとりあえず大臣さんのお部屋にお邪魔して十時までだべってました。ほとんどの人がノートPC持参だったのはさすがというか、何というか。そのだべりの最中おもむろにハーモニカを取り出し「空の軌跡」からの名曲「星の在り処」を吹くしずさん。
 が、どうにもまだ練習を始めたばかりだったようで、
 このヨシュアなら頑張れば正直まだ勝てる(殴り合いで
 とか思ったのはここだけの秘密です。次のオフ会ではきっとレベル70くらいになってくれていることでしょう。
 十時からはヤギさんの部屋へ場所を移して再びだべり。酒の勢いもあってかみんな語る語る。クマさんのTRPGトーク、楽しうございました。ヤギさんの思い出話、ハードすぎて書けません。
 そんなこんなでこの日は明日に備えて午前二時に解散となりました。


 24日 午前

 この日は午前八時に起床。寝ぼけまなこながら無事八時五十分ロビー全員集合です。気持ちのいい朝の空気の中一行は一路大阪城公園へ。途中SHI-Fさんがホテルの鍵を持ち出してしまい、正直に返しに行くという(あんたいい人だ)イベントもありましたが無事到着することができました。そして大阪城公園入口に置いてある発電機付きの券売機につっこみを入れまくる一同。
「すぐそばに街灯あるのに」「どっかから電気ひっぱれよ」「なんて無駄な事を」「これが大阪クオリティ」など。そんな中きくらさんが発した、
「アフリカなら燃料抜かれてるねー」
 が妙に心に響きました。
 その後は「ロードトレイン」なる珍妙な乗り物で大阪城へ。珍妙というか、蒸気機関車を模した車なのですがなぜか空想都市メンバーのテンションはマックス。「ドナドナ合唱しよう」とか「あのベビーカー最後尾に連結しろ」とか「車内BGMをユーロビートに。俺らCGになるから」とか好き勝手言いまくりです。
 途中手を振ってくれたおじさんに窓から身を乗り出して手を振り返すvolさん。いつまでも。いつまでも。おじさんのあまりに素敵な笑顔に「この中に生き別れた孫がいたに違いない」という結論に。それで一同納得。
 そして大阪城へ。いやー、でかい。なんか器のでかさが違うよお母さん。そして紅葉がきれいだ。これはぜひ写真に残しておきたい。というわけで、
 よろしく開影さん。
 なんて無責任なことをカメラを構える開影さん横目に思いつつお濠の周りを散策。途中「残念石(切り出したものの石垣には使われなかった石らしいです)」というきくらさんのためにあるような巨石に遭遇。ばっちりツーショットで写真撮られてました。その後なぜかきくらさんは残念石へのシンパシーが湧いたらしく、ちゃかす私たちに向って、
「残念石を馬鹿にするな。こいつは残念石になりたくてなったんじゃないんだ!」
 と激しく主張しておりました。でもきくらさん。きくらさんの場合はなりたくてなったんだと私は思(以下略
 そんなこんなで城内へ。石垣のスケールのでかさに感動しながら進むことしばし、ここでヤギさんが「階段で天守閣まで登ろう」という提案をします。エレベーターは混んでるし、言っても平均年齢二十代だからまぁ、いいかー、と安易にこの提案を受け入れたあとが地獄。最上階の八階にてみんながヤギさんに向けた瞳には色んなものが含まれていましたとさ。
 所詮インドア派の集まりかっ。
 天守閣にてクレーンがない時代の大工さんたちの偉業を称えたのち、下りながら大阪城に関する資料を見学。場内は完全に資料館になってました。日本刀へのみんなの食い付きが違うのはやはり空想都市と言ったところでしょうか。
 その後大阪城をあとにした一行は次なる目的地、海遊館へ向かうため駅を目指します。その道中たこやきを口に入れたくのりさんの「あづっ!」は最近の若手芸人に見せてやりたいほど見事なリアクションでございました。ついでに言うと大阪城公園内でローラーの付いたスキー板で地面を滑るスポーツ(名称不明)を楽しんでいる一団がいたのですが、それを見ながらくまさんが「あれを何の脈略もなく力士がやってたら面白いですよねー」って、すいませんその発想はシュールすぎてお兄さんついてけません。
 とにもかくにも、二日目の午前中はこれにて終了。午後から舞台はヤツのホームグラウンドに移ります。


 24日 午後

 最寄駅から大観覧車を見上げながら歩くことしばし。午後の目的地である海遊館に到着です。ここで一時解散してそれぞれお昼御飯になりました。ぶっかけうどん、おいしかったです。店員のお姉さんの接客態度もグッドでした。
 お昼御飯のあと集合時間まで少しchonさんくまさんきくらさんと話をしました。chonさんが元落研で、くまさんのトークのリズムも落語に影響を受けているなんて話を興味深く聞かせて頂きました。
 さて、いよいよ海遊館入場です。魚よりそれを見てる人間の方が数多いんじゃないかってくらいの込み具合でしたが、その中にあってきくら博士の解説は輝いておりました。ていうかちょっとカッコよかったです。危うく「抱いてっ」と言ってしまうところでした。まぁ、あらゆる魚の価値基準が食えるか食えないか、食えるならうまいかまずいかなのがちょっと気になりましたが(笑
「この魚、日本の熱帯魚屋さんで買ったら二〜三万するよ。アフリカじゃ塩焼きにして食べてたけど」
 それでこそきくらさんです。
 そんなきくら博士の話で興味深かったのが群れで行動する魚の話です。テレビなんかでよく目にする群れで泳ぐお魚。あれ、一匹リーダーがいてそいつに着いて行っていたのでは絶対にああいう動きはできないらしいんです。何というか、他の魚が動くのを見てから動いたのでは間に合わないと。全ての魚が申し合わせたように同時に同じ方向に動かなければああいう動きはできないそうなんです。で、魚同士がどうやってコミュニュケーションをとっているのかはいまだに謎なんだとか。この世にはまだまだ不思議な事がいっぱいあるんだなぁ、と感じたエピソードでした。
 その後、館内のベンチで寝ていたvolさんを悲劇的な優しさから(いや、起こしたら悪いかなと思ったんですよ。少なくとも私は。他のみんなも、うん、多分)全員スルーするという素敵な一幕もありましたが海遊館見学は無事終了いたしました。
 この後遊覧船に一時間ほど乗る予定だったのですが、午前中の大阪城がこたえたのかキャンセルに。chonさんいわく「文系の体力を見誤っていた」そうな。というわけで午後の予定はこれにて終了。一度ホテルに戻ることになりました。


 24日 夜

 ホテルで休憩後場所は変わって千日前。お好み焼き屋さんの「はつせ」にて一次会のスタートです。油をひく前の鉄板にお好み焼きのタネをぶちまけ、その状況を「ヘルシー」の一言で乗り切ろうとするきくらさん。相変わらずでお兄さんは嬉しいです。お好み焼きの作り方で楽しくひと悶着しながら会は進みます。
 この日は大臣さんのバースデー。そして誕生日が近いしずさんときくらさんへプレゼントの贈呈となりました。正統派ありネタあり、みんな趣向を凝らした一品を用意してきたようです。まぁ、ネタプレゼントの場合、誰もかれもきくらさんがオチ担当だったのは流石というか何というか。んー、きくらさん、愛されてます。
 なお、その場で同時にクマー二代目襲名式が行われました。プーさんのかぶり物をきくらさんに手渡すくまさんの目には何か光る物があったような気がします。立派な後継者が見つかってよかったですね、くまさん。
 私も初日に参加できなかった山崎蒸留所のお土産を頂きました。お気づかいに感謝。
 大盛り上がりのうちに一次会は終了。ここから二次会の会場である道頓堀まで徒歩で移動することになったわけですが、きくらさんにはすでに二代目クマーとしての自覚が芽生えたらしくヒゲ+プーさんのかぶりものという傾いた格好で堂々と街を行きます。
 すれ違う外人さんオオウケ。空想都市メンバー一部他人のふり。
 きくらさんの生き様を魂に刻み込んだところでラジオ収録の会場であるカラオケボックスに到着です。ラジオについては詳しくは述べますまい。そのうち収録されたものがUPされると思うので。ラジオ担当の皆様、司会、機材の準備等お疲れ様でした。
 ラジオの後はホテルに帰る組、残って歌う組に分かれて二・五次会です。歌われる曲の九割がアニソンという状況。知ってる曲なら全員がシャウトするという熱い会でございました。「真っ赤な誓い」「レッツゴー陰陽師」そして最後にバンプの「ラフメイカー」を叫び歌ってお開き。
「次は温泉がいいよなー」なんて話をしながらホテルへの帰途へつきました。

 で、普通ならここでまた明日、になるのですがそこは空想都市。むしろここからが本番でした。ホテルに戻って昨晩と同じくヤギさんところに集合。三次会と称したリアル空想都市の開幕です。地獄の蓋が開いたとはまさにこの事。まぁ、みんな語る語る。しかも誰かを説得しようとか思ってないから言いたい放題です。てか基本愚痴です。ぼくの考えたさいきょうのライトノベルです。
 でも、すっごい楽しかった。普段誰もこんな話聞いてくれませんし。なお、この三次会においてクールだと思われていた大臣さんが以外と熱い男だということが分かりました。その意気や良し。
 というわけでこの日は創作とライトノベルについてあーでもないこーでもないと結局午前三時まで語ってました。いやー、密度濃かったぁ。


 25日 午前

 一応この日の朝九時でメインのオフ会は終了。一次解散となりました。ノートにみんなで寄せ書き。くのりさんが代筆したアリアさんのコメントに死ぬほど笑いました。
 この後はオプショナルツアーということで京都は清水に行くことになりました。途中京都駅で水羽さんと合流です。さわやか好青年でございました。水羽さんの後ろを歩きながらしみじみと「脚長いなぁ」とつぶやくアリアさん。確かに水羽さんはいい体してました。思わず「抱いてっ」と以下略。
 そんな水羽さんに先導され到着した清水寺。いやー、さすが日本有数の名刹。紅葉とあいまってすごく素敵な場所でした。当然のように「飛び降りますよね?」ネタできくらさんをいじりつつ散策。途中縁結びで有名な神様がおられましたのでぼちぼち本気で結婚を考えないとヤバイきくらさんとvolさんと私で特攻してまいりました。
 そこでおみくじを引き、三人そろって真剣に拝んでいたらなぜか外人さんに笑われました。だっしゃ。こっちは人生かかっとんねん、と思いつつおみくじを手に帰還。volさんと私が「吉」 オチ担当のきくらさんが「半吉」でした。唸る三人に向ってアリアさんが発した、
「なんかネタとしても微妙ですよね」
 の一言に三人まとめて斬って捨てられました。すいません。次は大凶引くようにきくらさんによく言っときます。
 そんなわけで清水寺散策も終了。各自おみやげを買い込んで京都駅へ。chonさんが凄い嬉しそうな顔でアイスクリーム舐めてました。


 25日 午後

 京都駅で昼食。とんかつ定食おいしゅうございました。ご飯を食べながらきくらさんにタンザニアのことを色々話してもらい、PCに入ってた写真も見せてもらいました。「安かったから」という理由で大量に鶏を勝手に仕入れてくるスタッフの話、素敵でした。
 昼食後に三次解散。ここで東寺へ行くメンバー以外とお別れです。皆さんお疲れ様でした。また会おうね。ぐすん。と感動の別れをした三分後に同じ電車にSHI-Fさんが乗ってました。台無しです。いろんな意味で。
 そんなトリッキーなSHI-Fさんとも一駅で別れ、水羽さん、きくらさん、アリアさん、しずさん、開影さん、私の六人で東寺見学。連休最終日の午後だったせいか人があまり多くなく、散策するには絶好のコンディションでした。ここも紅葉がきれいでした。やはり大工さんの偉業を称えつつ、しげしげと仏像を眺める一同。いいかげん写真を開影さんに任せっぱなしにしてたら「あんた他力本願だな!」とつっこまれました。当然のように「後でZIPで下さい」と返しておきましたが。
 五重塔を見上げながら「一階にいる奴の得物は鎖鎌だな」なんてことを考えていたらそろそろお時間。京都駅へと帰還します。
 改札を抜けたところで最終解散。またいつの日か出会うことを誓い合って上り組み、下り組みに別れ、新幹線の時間が合わなかった開影さんともここでお別れとなりました。
 で、最後に大誤算が一つ。
 私、道中で関東に帰る人に「いやー、上りは大変ですね。人いっぱいで座れないっすよ。私は下りだから余裕ですけどね」って思いっきり吹いてたんですが、すいません、下りも状況は大差なかったですorz
 結局岡山まで立ちっぱなしで、岡山からこだまに乗り換えることでやっと席を確保することができました。結局地元最寄り駅に到着したのは京都が三時三十五分発で、夜の七時二十分でした。
 教訓:行楽シーズンの人出をなめてはいけない。
 というわけで疲労困憊になりながらも無事帰宅。空想都市にログインしてオフ会のフィナーレとなりました。


 最後に

 今回のオフ会、言うまでもなくスゲー楽しかったです。ほんとに最高の三日間でした。いい人ばっかで本当によかった。そして何より幹事のchonさんSHI-Fさん、本当にお疲れ様でした。
またいつか今回のようないい旅ができることを願いつつこのレポを締めようと思います。
それでは皆様お疲れ様でした。それぞれの日常生活に幸多からんことを。なんて。

※これ書いてもらったら困るよ、なんて記述があったら五月八日までお知らせ下さいませ。
 直ちに修正させて頂きます。